牡丹の花

 牡丹は8世紀ごろ、中国より薬用植物として渡来しました。観賞用の花木として園芸品種が多数作出されたのは江戸時代に入ってからでした。しかし、この頃の品種は明治以降に大半が消滅して、わずかに名前が残されているに過ぎません。現在、栽培されている牡丹は明治以降に新たに作出されたものと海外から輸入されたものの後継種で、芍薬を台木に接木して増殖されたものがほとんどです。昔、高嶺の花とうたわれたのは「実生」でしか増やせず、しかも移植が難しいものだったのでなかなか手に入らなかったからです。芍薬を台木にする手法が確立されてからは、鉢でも容易に栽培できるようになりましたが、原種の牡丹に比べ短命になってしまいました。(現在も栽培されている江戸時代の品種は20数種)

 海外では、フランスとアメリカにおいて牡丹の品種改良が盛んに行われ、それらは昭和になって次々に輸入されて広まりました。

 アメリカから渡来した牡丹の花

       
  アメリカ                                       スカーレット・オハラ

       
  コーラル・シュープリーム                               コーラル・N・ゴールド

       
  エッジド・サーモン                                  フレーム


牡丹の花 2


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