紫陽花の四方山話

　　　Hydrangea Otaksa

　シーボルトが日本から持ち帰った半手鞠アジサイを上記の学名で登録を申請した逸話が残されています。日本の固有種であるアジサイとは近縁である北米の英語名wild hidrangea（今日、アナベルと呼ばれる）が既にHydrangeaと登録されていて当時のヨーロッパではこの２種が別種であるとは認識できず、先取登録があるとして受付てもらえませんでした。そして、申請書に添付された絵図に描かれたアジサイの名称は記録が見つかっていないので不明です。ホンアジサイとも呼ばれる手鞠型アジサイの園芸品種と推測されています。採取場所も確かな記録は見つかっていません。

　　　こんな感じの半手鞠アジサイだったのではと想いを馳せて見るのも一興です。


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